一番うまくて、まずいもの。塩の話。

家康の時代に「一番うまくて、まずいもの」と呼ばれたのは塩。
塩をかけなければ間の抜けた味になってしまうし、かけすぎるとしょっぱくて食べられたものじゃなくなる。適量であればその食材の味を最大限引き出せる魔法の白い粉。
ちなみに、人間が一番おいしいと感じる塩分濃度は0.8~1.1%程度。個人的には0.85~1.0%くらいに抑えてほしい。なぜかといえば、人間の体液の塩分濃度が0.85%だから。それに近いほうがおいしく感じるわけです。こういうの面白いと思った人は調理学のセンスあり。
この話を覚えておいてください。
さて、現在いろんな添加物などが有害視されてますが、食品として一番危険な食べ物は何でしょうか。
もうわかると思いますが、正解は「塩」です。
塩ほど簡単に手に入って、病気を引き起こしやすいものを僕は知りません。
塩の半数致死量は3g/kg。恐ろしい食べ物です。なんていうパフォーマンス。
添加物がー、無農薬がー、とかいう人の多くは、塩は自然のものだから安心。なんていう考えの人が多い気がします。一番気をつけなければならないのは、塩。摂らなすぎても駄目だし、摂りすぎてもだめ。
ミネラル豊富な塩はいっぱいとると身体にいい!とかいう人たまにいるけど、そんなことないからな!塩は塩!塩に入ってるミネラルなんて誤差だし食品一口食べれば何倍ものミネラル摂れるし!
冷静に考えれば当たり前のようにわかること。
自己満足の食品制限になってませんか?
投稿者プロフィール

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あんこ屋とサプリメント屋さんで働く新社会人。
理論的な調理と筋トレが好きです。
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